project
素材との取り組み
私たちが立ち上げた“1dozen”にとって、誠実なもの作りに邁進する素材メーカーさんとのパートナーシップも大切な構成要素。
シルクカシミヤシフォン
1dozenの大切な構成要素である素材メーカーさんとのパートナーシップ。
その一社である紡績会社の創業者は、日本の羊毛産業の技術的先駆者との呼び名も高い人物です。長きに渡り、人から人へと伝えられた昔ながらの技術を駆使し、手仕事で作られている糸たち。多くの手が関わっているからこそ、その仕上がりは温かく、人の温度を感じます。
機械ではなく、人の手で作り出すものには、僅かなゆらぎと、豊かな膨らみ、そして優しい存在感を纏った表情があるのも特徴。そして、その糸の絶妙な軽さにも驚かされます。これらのすべてがかみ合った糸を生むには、この彼らが大切に守り続けている“手仕事”が必要不可欠なのです。その糸が醸し出す風合いや優しい空気感は、まさにこの工場で働いている人々の人柄そのものなのです。
オーガニックコットンシフォン
日本に数台しか残っていない1900年代初めにスイスで製造されたボディサイズのシームレス編み機が今でもこの地で稼働しています。
明治40年に創業されたこのメーカーは、100年以上の歴史を誇り、200台を超えるさまざまな編機を保有しています。ここでは、多種多様な素材が編み立てられ、個々のマシーンの全ての特長を把握した職人さん達が、高い技術を駆使して、その伸縮性にとんだ繊細な生地を編み立てていきます。
皮膚のようにしなやか、且つ、紙のように軽く、コットン100%の優しい伸縮感が、風を孕んでいるかの様です。洗濯する度に、強撚の張りが甦り、強度を増す為、ネットを使用した洗濯機でのお洗濯や、タンブラー乾燥も可能です。
弊社の歴史を刻むこの素材に、新たなオーガニックという価値観を加えました。
人の手によって収穫されるこの素材本来の柔らかさと、熟練の技を融合させた、オーガニックコットンシフォンを是非ご堪能ください。
©REMEI AG
オーガニックコットン
私達が使用している素材の一部には信頼のおけるトレーディングカンパニーとの出会いから生まれたものがあります。
世界各国からオーガニックコットン100%の糸や原綿に特化し、輸入。
いずれの産地でも児童労働や不当な搾取のない健全な有機農法が行われ、そのプロセスは国際的な第三者認証機関により検査、認証されています。現地の素晴らしい生産サイクルを安定し継続させるためのソーシャルプロジェクトや支援までもが彼らの一環としている取り組みの一つ。
厳重な管理のもとに輸入された糸はロットごとに管理、トレーサビリティを確保して日本各地の厳選された産地にて編み立て、織が行われます。その工程の細部にもこだわり、ロウ引きという糸の滑りと強度を上げる加工に使用されるロウは、ケミカルなものではなく蜜蝋ワックスを使用、最後の仕上げ洗いの工程にもオーガニック洗剤が使われています。
遠い国で採取され紡績されたコットン。その背景には想像を絶する環境下で生産されているものも数多くある中、守られた基準により生産され、またその素材を購入し、製品を作るということは、まさに自らの選択。大事な1票を投じるこ
とのできる私たちの小さなアクションと言えるのではないでしょうか。